輪ごむの空き箱

小さく始めるデイリーノート


Obsidianアドベントカレンダー2023 12/18の記事です。
前回は yudai さんの 📕自分流Obsidian活用方法の紹介 です。 次回は 2023/12/19(火) に公開される予定です。

はじめに

初めから高い理想をもってデイリーノートを始めると多くの人はあまりの面倒くささからデイリーノートはおろか、Obsidianを使うことも辞めてしまいます。これは非常に悲しい。ということでタイトルにあるとおりデイリーノートを「小さく始める」方法について書いていきたいと思います。
デイリーノート初めから完成しているものではなく、自分好みに少しずつ育てていくものです。ですから、この記事ではその1歩目をサポートできればと思いアドベントカレンダーの記事として投稿します。

はじめに結論

小さく始めるにあたって。また、デイリーノートを続けていくにあたって非常に重要なことがあります。それは、「一文字でも書いたら偉い」ということです。
毎日1000文字書くぞ!と意気込んだものの全く続かなかった…。ということはないでしょうか?私はありません。

初めから、たくさんのプラグインを入れて、きれいな運用方法を真似することも良いでしょう。しかし、それらの方法は下準備を頑張る必要があり、いざ使い始める頃には疲れてしまう可能性があります。ですから、始めのハードルは限りなく低く設定することが大事です。
1文字でも書いたら偉いんです。続けていく過程で、このことも残しておけばよかった!と後悔する日が来るはずです。そのタイミングで運用方法を変えていけばいつか俺の考えた最強のデイリーノートが仕上がります。最強にたどり着くために、まずは一文字書くことから始めていきましょう。

デイリーノートの育て方

STEP0. テンプレートを設定する

毎日毎日、昨日書いたものをコピーしてきて修正というフローは面倒です。しかし、Obsidianにはコアプラグインとしてデイリーノートという機能があり、その機能を使ってテンプレートを指定することができます。

テンプレートファイルの場所を指定すると、起動時にデイリーノートが開くようになります。これで昨日分をコピーする必要がなくなるというわけです。

STEP1. テンプレートに残したいものをとりあえず書き出す。

はじめのテンプレートを作っていきましょう。
テンプレート用のノートの配置場所は先ほど「テンプレートファイルの場所」という項目で指定した場所に配置してください。

一例として、私のデイリーノートのテンプレートはこのようになっています。(一部省略・修正しています。)

---
tags:
  - daily
  - {{date:YYYY-MM}}
date: {{date:YYYY/MM/DD}}
title: {{date:YYYY_MM_DD}}デイリーノート
---

## やったこと
- [ ]

## 作成・更新したノート
-

## 日課
- [ ] ドキュメント読み
- [ ] 読書
- [ ] ui.dev進める

## メモ
-

## 読んだ記事
-

## 日記

## 日報

## 呟き

一先ず残したいことを書き出して、どれか一つでも書いたらOKというルールを作っています。

---
tags:
  - daily
  - {{date:YYYY-MM}}
date: {{date:YYYY/MM/DD}}
title: {{date:YYYY_MM_DD}}デイリーノート
---

---で囲まれた部分にはメタ情報(本文と直接関係のない情報)を記載します。デイリーノート用のタグとして#dailyと、年月単位で見たいときがあるため、{{date:YYYY-MM}}というタグをつけています。実際にノートを作成した際には#2023-12というように年月が入ります。

自分のデイリーノートの「小さい」ポイントとしては、## 日課の部分の3つのチェックボックスです。これらのうちどれか1つでも達成したらOKというルールにしているため、読書へチェックをつけるだけでその日のデイリーノートが終わっている日もありました。
一文字でも書けば偉いので、これで良いんです。

STEP2. 好きに育てていく

この運用が続くようであれば、あとは好きに育てていきましょう。

例えば、

等々…自分の色を出す方法はたくさんあります。
ですから、STEP1.を続けられたあなたはObsidianを使い続けられます!!!!!!!!

おわりに

デイリーノートを続けるための工夫である「小さく始める」ということについて取り上げました。
Obsidianは、よく競合として出されるNotionと異なりコミュニティープラグインの数が多くあるという点があります。作成するハードルもそこまで高くないため、自分の好みの機能をプラグインとして作成してみることができる点は大きな特徴と言えるでしょう。また、マークダウン形式でノートを作成するため、他のプラットフォームに移る必要がある際にあまり困らないという点も良い点として挙げられるでしょう。
最後に少し話が逸れてしまいましたが、Obsidianでデイリーノートを書いてみるのはいかがでしょうか。