「好き」を言語化する技術 を読んだ

はじめに

何かの動画で本書の作者である三宅香帆さんを見かけ、それを機にYoutubeの動画も見ていました。そんな時に某-jpでこの本を気になっている人を見かけ、いいタイミングだと思い購入しました。推し語りしたいわけではなく、ブログを自分の言葉で書けるようになったらいいなという思いで購入しましたが、この本はそんな自分にあった本でした。

先述したように推し語りをしたいわけではないので、「ここは読まなくてもいいかな?」というセクションを1,2飛ばした結果1時間と少しで読み終えることができた、非常にライトで読みやすい本でした。

「好き」を言語化する技術 好きな本・映画・舞台・ドラマ・アイドルを語りたい人の必読書16万部突破『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』でバズり中の著者が教える文章術!あなたの「推し」はなんですか?お気に入りのアニメ、本、漫画...
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他人の感想を見ない

自分もよくやってしまうミスです。弊社はラーメンを食べて会社のフォーマットに沿ったレビューをSlackに投稿することで毎月1杯、1000円までのラーメンを食べることができる「ラーメン俱楽部」という制度があります。
食べて美味しい!!となったタイミングでスマホに感想を纏めたらよいものの、すっかり忘れてしまって数日後にレビューを投稿してしまう大バカ者です。時間が経っているため、自分の記憶をより明瞭に思い出すために食べログのレビューを確認して、それを参考にSlackに投稿するレビューを書き始めるということを度々していました。しかし、これでは自分の言葉で自分の感想を伝えるという目標を達成するつもりが、他の人の言葉に大きく影響を受けた、あまり意味のない感想になってしまうのです。

これは良くないよなと薄々感じていたところで、この本を読んだので、非常に心を刺されました。
気を付けます。

ネガティブ・ケイパビリティ

なんかかっこいい単語で「もやもやを抱えておく力」だそうです。自分の文章力の問題もあり、ブログを書く際にスムーズな文章が出てこないことがありあす。そんな時、似たような内容のブログを書いている人を探して書き方を少し真似してしまうという経験が数度ありました。やっていることとしては先ほどのラーメンのレビューと同じことです。しかし、うまく表現できないという「もやもや」を自分で解決するのではなく、他人の力を借りてしまうとそれはもはや自分の言葉ではない!ということに気づかされました。しっかり自分の中でかみ砕いて自分の言葉で表現できるように頑張ります。
結論としては「他人の言語化に頼らない」これにつきます。

言語化とは細分化のこと

2月にwebデザインに関する勉強会に参加しました。その中でデザインのコンセプトはどうやって決めるのかという話があり、その話の中で講師の方が「コンセプトを決めるために必要な能力は語彙力だ」と言っていました。デザインの方向性を決めるためには、色々な物事から一つのもの・ことを言葉で表現できる語彙力が必要なのだ。語彙力を鍛えコンセプトを定めることによって、これはコンセプトからずれている!これは沿っているという判断を明確に下すことができるのだということでした。デザインのコンセプトなんてどうやって考えたらいいのだろうかと思っていた自分にとって、この話は目から鱗が落ちるようでした。
そして今回、この本で「言語化とは細分化のことなんだ!」ということを読み始めてその意味がさらに明瞭に理解できました。
なにか「すごいー」と思ったときには、そのすごーいと思うに至った流れや、具体的にすごい部分が何かしらあるはずです。そこを「すごいー」という言葉で片付けずに、自分の感情に向き合うことで語彙力が鍛えらえ、さらには言語化能力が鍛えられるのだなと感じました。

作文がずっと苦手だったので、学生のうちにこの本読んでおきたかったです。

おわりに

技術書以外の本を今年に入って読むようになりましたが、さっそくいい本に巡り合えてよかったです。
言語化することに対しての向き合い方分かったので、次は文章がプツプツ切れてしまって流れの良い文章を書けない問題を解決していきたいなと思っています。

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